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白玉あずきの「その男と結婚しちゃダメ!」図鑑 Vo.13 「黙って最後まで俺の話を聞いて」男

こんにちは。白玉あずきです。結婚を視野に入れた人生を考えているけれど、さて、どうしたものだかと、もやもやしている働くアラサーのみなさんに、「本当にこの人と結婚していいのか」をジャッジするヒントにしてほしい「その男と結婚しちゃダメ!」図鑑。第13回は「“黙って最後まで俺の話を聞いて”男」です。

 

破たんしたマイストーリーを押し付ける「黙って最後まで俺の話を聞いて」男

「黙って最後まで俺の話を聞いて」男は、ダメ男図鑑「論破大好き男」の亜種。

他人を論破することでアイデンティティの確立を目指す論破くんは、「俺ってロジカルだからさぁ」と鼻の穴を膨らませて語りだす残念なクセがありますが、「黙って最後まで俺の話を聞いて」男も同様、「俺ってロジカル」を自負しています。

しかし、それはあくまでも「自称ロジカル」。「おもしろい話があってさ~」という枕から始まる話はいつも冗長。要点を得ず、しかも具体性もない。ロジカルのロの字もありません。

つい、話の合間に「そのAくんっていうのは、さっき出てきた口開けてガム噛むっていう人?」「それはいつの話? 時系列でいうと、どこに入るの?」と口をはさんでしまいたくなります。そうじゃないと、頭の中でストーリーが組み立てられないからです。


もちろん、あんまり話の腰を折るのは失礼です。だからこっちも、聞きたい気持ちを我慢しながら、歯を食いしばって頭をフル回転させてストーリーを脳内で組み立てる努力をします。

それで、やっとつながると、もやもやしていた気持ちが晴れるもんだから、「わかった! 〇〇〇〇ってことね!」と口走ってしまいます。

そこで、その男からため息まじりに飛び出すのが「ちょっと黙って最後まで俺の話を聞いてよ…」です。

確かに、「わかった!」はないですよね。あっちが「おもしろい話」だって言っているんだから、最後までちゃんと聞くべきです。そして、「へ~そうなんだ~。おもしろいね~」のひとつでも言うべきです。たとえその「おもしろい話」がどこで笑えばいいのかさっぱりだったとしても。

「黙って最後まで俺の話を聞いて」男の話は、最後まで聞いてもたいした話じゃないことが多いのが特徴です。
しかし、たいした話じゃない話を「おもしろい」と思えるのはある意味才能です。話を何度も遮られた際に発生する「黙って最後まで俺の話を聞いてよ」男との結婚を考えた際には、小さなことでも(自分の中では)おもしろに昇華できる、つまりは、いつもハッピーな気分でいられるということで、アリかナシかでいうとアリです。

「人生のオモシロ」のハードルを上げてばかりいると、いつまでも満足に到達できません。結果、ずっと「こんな人生でいいのか…?」ともやもやしてしまうからです。


要注意なのは、話し出す前に「黙って最後まで俺の話を聞いて」と言う男です。

話の頭に「黙って最後まで俺の話を聞いて」という男は、「これから話す話」を自分でも「ちょっと無理があるな」と思っているんです。でも、それを相手に納得させたい。だから、「黙って最後まで」と、わざわざ念を押すんです。

「黙って最後まで俺の話を聞いて」男の被害者意識が面倒くさい

「黙って最後まで俺の話を聞いて」男は、自分を被害者に仕立てるのが得意です。
「俺だって辛い」「でも、どうすることもできない」「この気持ちを分かち合えるのはキミとだけ」という、意味不明の三段論法で相手をやり込めようとします。

ここで、アラサーの働き女子、A子ちゃんの「黙って最後で俺の話を聞いて」男とのエピソードを紹介したいと思います。

A子ちゃんは最近フリーアナウンサーになった加藤綾子さん似の小動物のような愛らしさのある女性です。
仮に綾子さんとしておきましょう。

彼女は鈍感力が超絶に鍛えていて、いつもニコニコ。どんな(つまらない)話でも「ウーケーるー」のバリエーションで対応可能、というスキルの持ち主。

おっとりしていて、そもそも人の話の腰を折る、とか、人が気持ちよく話している最中に水を差す、とかいうことを決してしません。

そんな彼女に「黙って最後まで俺の話を聞いて」と言うのは、そいつが「黙って最後まで俺の話を聞いて」男だからです。
彼女が「黙って最後まで」聞けと言われた話はこうです。
☆☆☆
俺には大学時代から付き合っている彼女がいた。
 
別れる大きな理由がないだけで惰性と言える関係だった。
 
そしてA子ちゃんに出会った。
 
話して楽しいし、いい子だと思ったし、本気で付き合いたいと思った。
 
もちろん今、一番大切にしたい女性だ。
 
だから彼女と別れようと思っていた。
 
だけど自分の勝手な感情で彼女を傷つけるわけにはいかず、言い出せなないまま1年が過ぎてしまった。
 
昨日、彼女から妊娠したと告げられた。
 
すごくショックだった。
 
でも、子どもを不幸にするなんていうことは俺にはできない。
 
A子ちゃんに対するような思いは彼女にないけれど、自分の子どもの母親だと思えば愛せると思う。
以上です。……どうでしょう。今から一緒に殴りに行きませんか?
☆☆☆
しょっぱな、彼女がいるっていう時点で、
え? 聞いてませんけど?なんですか、それ? と話を止めたいところですが、以降もツッコミドコロ満載です。
しかも、肝心の結論は言わないというズルさ。
え、なに?どうしたいの? こっちが、わかった、じゃあ仕方がないよね。と身を引けばいいの? とムカムカしませんか。
そうなんです。
それこそが「黙って最後まで俺の話を聞いて」男の目的なんです。
バッドエンディングを招いたときに、自分で選んだという実績を全力で残し去ろうとするのが「黙って最後まで俺の話を聞いて」男の特徴です。
それは、相手に「黙って最後まで」聞いてもらわないと成立しません。
なんとなーく僕は正直に話した、決めるのはあなた、と決定権を委ねている雰囲気を作っていますが、単に火のついた爆弾を相手に渡しただけです。
強靭な鈍感力が備わっている綾子も、さすがに「あぁ?」と思ったと言います。
とはいえ、綾子は
彼が妊娠した彼女と結婚するつもりだと自分に言いたいことはわかった。
そして彼がそう決めたなら仕方ないと思った、
と言います。そして、「お別れした」のです。
綾子は、「その場では泣いてしまったけど、彼もかわいそうだと思った」とも言っていました。
彼の思うツボです。
「黙って最後まで」を守ると、「そっか…、それじゃあ仕方ないね」しか、正解がないんです。
実際のところ、彼はまっとうな人間が聞いたら、はぁ?って思うことしか言っていません。それこそ、簡単に論破できるような内容です。

しかし、彼は、「黙って最後まで聞かなければいけない」と思い込ませた相手から突っ込まれないことをいいことに、ひとつひとつ、わかったようなわからないような理由を、とりあえず説明しています。それが、できるのも「黙って最後まで」の呪いです。

お前が納得しようがしまいが、これが決定事項なんだ、と言ってはばからないワンマン企業のCEOのようです。

俺が決めたことが覆される事態は許されない。そんな風に思っている男とは、相互コミュニケーションが取れません。

まぁ、1年も二股をかけておいて、別れたいと思っているほうを妊娠させるという時点でもう、地獄へ落ちてしまえ、なのですが。

結局、この男の彼女の妊娠は「妊娠したかと思ったけど違った」という、「#フラれそうな男をつなぎ止める女のあるある」で、「黙って最後まで俺の話を聞いて」男は、性懲りもなく綾子のもとに帰ってきました。

でも、綾子もバカではないので「新しい彼ができたので」と、二度とそいつとよりを戻すことはありませんでした。ニコニコしながら、「この短い時期に男ができるなんて尻軽だとか、さんざん罵倒された」と愚痴っていた彼女は晴れ晴れとしていましたが、「黙って最後まで俺の話を聞いて」男は、プライドが高く、自分を棚に上げて、手のひら返しで「本気で愛した」女をガンガン責め立てたりもします。

改めて言います。話し出す前に「黙って最後まで俺の話を聞いて」と言う男は要注意です。

途中で聞き手に発言されたり質問されたりするとボロが出る、と思っているから、そういうことを言うんです。
そして、心の辞書に「黙って最後まで俺の話を聞いて」がある男は、ちょいちょい、そういう綱渡りの状態に陥っている場合が多い。

聞き慣れることのなきよう。「40年生きてきて、そんなこと一度も言ったことがない」という男性のほうがよっぽど多いのです。
女性に「黙って最後まで」自分語りを強制的に聞かせる男なんて、ろくなもんじゃありません。

written by 白玉あずき

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